小樽情報
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小樽の屋外観光スポット紹介④ 外人坂

2020年04月03日

漁業や海運などにご利益があるとされている小樽の「水天宮」から、120段ほどの石段を下りた先に続いているのが「外人坂」です。かつてこの坂の近くにドイツ人貿易商・コッフさん一家が住んでいたことに由来してそう呼ばれるようになりました。

コッフさんは、大正2年から道産の木材をヨーロッパに輸出していたゲルトネル商会小樽支店で働いていました。その後結婚し、一男一女をもうけけ、兄妹は近所の方に大変可愛がられて育ったそうです。しかしながら、第二次世界大戦の影響で事業が滞り、戦後も事業再興がならず、昭和25年に日本を離れてゆきました。

ところが、小樽市のホームページに掲載されている「おたる坂まち散歩」によると、コッフ家と小樽との縁はこれで終わらなかったようです。平成5年に、小樽で生まれ育ったコッフさんのお嬢さん(エルガさん)が小樽を訪れ、懐かしい旧友に再会するなどし、再びコッフ家と小樽の縁が復活しました。その後、エルガさんは長きに渡り日独交流に尽力したそうです。

外人坂の上にある「水天宮」の境内からは、小樽港を一望できるほか、5月には桜も楽しめるので、ぜひ坂と神社をセットで訪れてみてくださいね!

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小樽には素敵な坂がたくさんあります。主な坂道については、こちらのブログでもご紹介していますので、ぜひお読みください!



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