2017年04月23日
当時の憧れ、今でも数々の逸話が語り継がれている往年のスターといえば「石原裕次郎」氏。
グランドパーク小樽からもすぐ近くにあり、小樽の観光名所としても有名な「石原裕次郎記念館」は、老朽化や来場者の減少により2017年8月に惜しまれつつも閉館することが決まっています。
ぜひ今年のGW~夏休みは、石原裕次郎記念館にも立ち寄ってみませんか?
日本中で知らない人はいない「石原裕次郎」氏。
デビュー前の生活拠点の多くが神戸にあったことと鑑みると、石原裕次郎記念館が小樽にあることを不思議に思う方もいるかも知れません。
裕次郎氏の原点である映画には海のシーンが多く登場するものもあり、ご本人の趣味としてヨットや海を深く愛するきっかけになったのがこの小樽であるという縁があります。
さらに実は3歳から9歳の6年間、幼少期を小樽で過ごしていたのです。
そのため、百貨店の催事や展示会などではなく、小樽という地に定住し、裕次郎氏の輝かしい軌跡をファンの目に焼き付けてほしいという思いからこの街に記念館が建設されました。
記念館にある映画の小物や、裕次郎氏が愛してやまなかった愛車などは、すべて本物。
その保存状態の良さから、メンテナンスを怠らないまじめな人柄が垣間見られます。
また、愛車のメルセデスベンツがオールドカーファンからも評判を呼び、現在では裕次郎ファンならずともオールドカーを観てみたいという来場者も多いようです。
さらに、映画のワンシーンの上映やグッズの展示などだけでなく、港の見られる喫茶店も併設しているので、一日をかけてゆったり、裕次郎氏の栄光に浸ることができます。
生粋の裕次郎ファン以外にも注目されている記念館。
26年の運営を持って閉館を決めた理由の一つとして、映像設備や施設の老朽化があります。
裕次郎氏は映画やドラマなど映像を中心として活躍した方ですので、施設内の各所でその雄姿を投影する映像機器の数も100台以上とされています。
その映像機器の寿命が一斉に到達する時期が近付いており、さらに冷暖房機器の老朽化や、海風から受ける建物自体の腐食への修繕費を含むと、修繕費用に億単位の費用が必要と試算されました。
施設の入館料やグッズ販売の費用だけではその修繕費用を賄うことが困難であり、このたびの閉館へと決断されたとのことです。
閉館予定日は2017年8月末となっています。
ぜひ小樽観光のコースとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
所在地:北海道小樽市築港5-10
電話番号:0134-34-1188
営業時間:9時00分~18時00分
定休日:不定休のため、事前確認を
公共交通機関
バス:
小樽駅からバスで20分
または札幌駅前バスターミナルから「札幌・望洋台線 小樽築港駅行」で約1時間
バス停「小樽築港駅」で下車し徒歩で10分
JR:
札幌駅から「快速エアポート」、「石狩ライナー」、「旭川方面行」に乗車
各駅停車で約40分、区間快速で約27分
「小樽築港駅」で下車
※石原裕次郎記念館には駐車場も隣接していますので、自家用車での来場も可能です。
石原裕次郎氏は昭和9年(1934年)兵庫県神戸市で生まれ、幼少期を小樽で過ごし、その後再び神戸で生活、兄の慎太郎氏をきっかけとして、俳優を中心に歌手、時に司会業などをこなすマルチタレントの先駆者として大活躍しました。
若き頃は映画俳優として数々のヒット作に出演、着々とその存在を確固たるものにしていきます。1970年代は映画だけでなく、ドラマや歌手としてテレビへの露出も多くなり、ファンは老若男女の枠を超えました。
年齢を問わず一度は目にしたことがあるのは「太陽にほえろ」の「ボス」こと藤堂係長を演じている姿ではないでしょうか?
ブラインドから自分の部下を時に熱く見守る姿は、多くの方の目に浮かぶはずです。
普段の石原裕次郎氏も役柄同様、情に厚く威厳と信頼にあふれ、後輩の面倒見もよかったことから、のちの有名俳優の多くがその影響を受けました。
そんな石原裕次郎氏ですが、生涯ケガと病気の多かった人でもあり、1987年、52歳の若さでガンによりその生涯を終えています。
惜しまれつつも閉館となる、「石原裕次郎記念館」ぜひお見逃しなく。
ちなみに当ホテルの敷地内からであれば徒歩5分で到着できますので、宿泊の際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。