小樽市内には、市が指定した歴史的建造物が80棟以上もあります。倉庫や料亭、銀行などとして、当時の建築技術や装飾の粋を集めて建てられた貴重な建物が、「小樽市登録歴史的建造物」として登録され、保全されています。

小樽の街並みにぴったりマッチしている歴史的建造物ですが、その中でも無料で気軽に入ることができる建物をご紹介します。

小樽運河の北端にある北運河前の「運河公園」内に休憩棟があるのですが、この建物は、小樽市指定歴史的建造物第53号の「旧日本石油（株）倉庫」です。1920年に木骨石造りの倉庫として建てられ、小屋組はクイーンポストトラス（対束小屋組）と呼ばれる洋風の構造になっています。1998年に運河公園がオープンする際、新しい石を用いて建て直され、現在は休憩棟として活用されています。中はとても開放的で気持ちの良い空間が広がっていて、時にはコンサートやイベントなどに使われることもあるようです。

運河公園は、小樽市民の憩いの場として、お天気の良い週末などには、子供連れや散歩する人などでとても賑わいます。休憩棟の中には、ベンチやテーブルなどがありますので、ひと休みする場所として最適。歴史的建造物の中で休憩できるなんて、贅沢ですよね。

この運河公園には他にも、足が錨型のデザインになっているベンチやカモメのモニュメントなどがあり、小樽らしさが演出されています。また、とっても乗り心地が良い２人乗りのブランコもあるほか、公園の目の前には重要文化財旧日本郵船株式会社小樽支店（入場有料）もあります。

小樽運河にお越しになる方は、運河公園まで少し足を延ばして、歴史的建造物を眺めながらのんびり休憩してみては？

◆小樽運河公園
住所：小樽市色内３－６
休憩棟 開閉時間：9:00～17:00
※冬期の利用については、事前にご確認ください