2020年03月12日
運河で有名な小樽ですが、ほとんどの方は中央橋から南側にある運河だけを見て運河観光を終えてしまいます。しかし、小樽の歴史に興味をお持ちであれば、ぜひ小樽運河の北側にある通称「北運河」まで足を延ばしてみてください。訪れる人も少ないエリアなので、ゆっくりと散策が楽しめます。
中央橋近くには小樽市の歴史的建造物に指定されている旧小樽倉庫(現:小樽市博物館/運河プラザ)があり、そこから北西に進むと右手に月見橋が見えてきます。ここは運河が海に繋がっているところなので、橋の下の水位が潮の満ち引きによって変化するのを見ることができます。
さらに進んで竜宮橋を過ぎたあたりからは、運河の幅が広がり、昔ながらの風情が味わえるエリアに入ります。右側に、小樽市の観光パンフレットなどにも登場するフォトジェニックなアーチ橋「旭橋」が見えてきます。季節によってはこの橋の向こう側に綺麗な朝焼けが見えることで有名です。さらに先にはノスタルジックな北海製罐の倉庫や工場が並んでいて、ここも人気の撮影スポットです。
北浜橋を過ぎると北端に到着です。往時は沖に浮かぶ船と運河沿いの倉庫との間を艀が頻繁に行き来し、たくさんの荷物を運んでいたそうです。一昔前の喧噪を想像しながら運河を眺めてみるのも楽しいですよ。
北運河の北端近くに、運河公園があります。国指定重要文化財である旧日本郵船(株)小樽支店に隣接し、小樽市民の憩いの場として親しまれています。中央部に噴水があり、童謡「赤い靴」の親子像などがあるので、ぜひ北運河とセットで訪れてみてはいかがでしょうか?