2020年09月27日
グランドパーク小樽の山側のお部屋からは「函館本線」を行き来する電車が見えます。
函館本線は、函館から小樽・札幌を経由し、旭川までを結ぶ423.1km、支線も含むと458.4kmにも及ぶ北海道最長の鉄道路線です。歌にも歌われ、鉄道ミステリーの舞台としても何度も登場する有名な路線です。
現在は全線JR北海道(旧国鉄)が管理管轄している路線ですが、元々は北海道炭礦鉄道、北海道鉄道、北海道官設鉄道だったものを明治38~40年(1905~1907年)にそれぞれ国有鉄道に編入・買収し、1つの路線となりました。※北海道炭礦鉄道は、北海道初の鉄道路線「官営幌内鉄道」の運営を請け負った北有社が事業譲渡した先
国有鉄道となったばかりの頃は、函館ー旭川間を結ぶ直通電車もありました。また、かつてはデゴイチやシロクニの愛称で知られるD51やC62の蒸気機関車が函館方面や札幌方面へ向かう急行電車を牽引しながら小樽市内を通っていた時代もありました。しかし現在では、札幌ー函館間の特急も別路線を経由しているため小樽を通らなくなってしまったので、小樽市を走る函館本線は、小樽と札幌・新千歳間を結ぶ電車と、小樽からニセコを経由して長万部方面へ向かう電車が通るのみとなっています。
ただ、グランドパーク小樽前を通る函館本線の普通電車や快速電車は、1日に150本ほど往来しますので、山側のお部屋から眺めていると、比較的頻繁に電車の行き来をご覧いただけます。特に、電車好きのお子様にはとても喜んでいただけるお部屋です。
ちなみに、グランドパーク小樽やウイングベイ小樽が建っているエリアは、かつては小樽機関区(旧小樽築港機関区)や貨物ヤードだった場所です。また、この辺りの海は、かつて「若竹貯木場」として大量の木材が浮かんでいたそうで、昔を知る人にとっては現在の小樽築港駅周辺は大きく様変わりした風景になっているようです。
小樽の鉄道の歴史に興味のある方は、ぜひグランドパーク小樽にご宿泊いただき、小樽市総合博物館本館(旧小樽交通記念館)や旧手宮線などを訪れてみてください。