小樽情報
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見所たくさん★JR小樽駅

2023年07月26日

多くの観光客や地元の人が毎日乗り降りするJR小樽駅は、見所がたくさんある駅としても有名です。小樽駅の注目ポイントについてご紹介します。

 

JR小樽駅駅舎

JR小樽駅の駅舎(本屋)は、国の登録有形文化財に指定されています。昭和9年(1934年)に北海道初の鉄骨鉄筋コンクリート造りの駅舎として建てられ、90年経った今でも現役で使われています。

上野駅や台湾にある台南駅・嘉儀駅などに似ていると言われることも多いのですが、すべて昭和初期に建築されたり改築されたりしていることから、この当時流行のスタイルで造られた建物だったようです。

入口に設置されている「むかい鐘」は、明治時代から昭和40年頃まで列車到着の予報として鳴らされていたそうで、この鐘を合図に出迎えや行商の人々がホームに大勢集まってきて、大変賑わったそうです。今では時々観光客が鐘を鳴らしている姿を見ることができます。

 

構内ランプ

 

JR小樽駅は、建物の中にもレトロでロマンティックな雰囲気が漂っています。

駅の入口の上にある窓や改札の上には、小樽らしいランプが飾られていて、多くの人が行き来する空間に温かみのあるやわらかい灯りを届けています。

このランプは、小樽を代表するガラス製品の製造・販売会社・北一ガラスが昭和62年(1987年)が寄贈したものが始まりだそうで、現在ではホームに設置されているものも含めて全部で333灯あるそうです。

夜間はランプの灯りに目が行ってしまうので気づきにくいのですが、昼間によく見ると、ランプ本体の色にいくつかバリエーションがあるのが分かります。青っぽいものや赤みのあるものなどがあり、ガラスでできているので光が当たるととても綺麗で、夜に見るのとはまた違った美しさがあります。

観光などで小樽を訪れた方の記憶の中にも、きっとこのランプの灯りの美しさが残っているのではないでしょうか?

 

裕次郎ホーム

 

小樽ゆかりの有名人と言えば、真っ先に名前が挙がるのが石原裕次郎さんです。

海運会社に勤めていたお父様の転勤で、3歳から9歳の6年間の幼少期を小樽で過ごしていたそうで、当時通っていた小学校や遊んでいた場所、利用したとされる料亭など、市内のあちこちにゆかりのスポットがあります。

小樽と縁が深い石原裕次郎さんが番組のロケで降り立ったことを記念し、JR小樽駅の4番ホームは「裕次郎ホーム」と命名され、裕次郎さんが好きだったヨットをモチーフにした「4」の看板が掲げられています。

 

石川啄木歌碑

JR小樽駅のすぐ近くにある三角市場の入口前に、小樽ゆかりの歌人・石川啄木の歌碑があります。

「子を負ひて 雪の吹き入る停車場に われ見送りし 妻の眉かな」

石川啄木が明治40年(1907年)小樽で働き始めた頃、義兄(姉の夫)の山本千三郎が中央小樽駅(現・小樽駅)の駅長を務めており、駅近くに官舎があったため、啄木の一家はそこに身を寄せていたそうです。

仕事を変えながら、函館、札幌、小樽と道内を転々としていた頃でしたが、小樽もすぐに離れることになってしまい、新しい土地へと向かう啄木と小樽に残る妻子の不安な気持ちが感じ取れる一首になっています。

 

JR小樽駅だけでも見所がたくさんあるので、ぜひ観光等でJR小樽駅をご利用の際には、見所ポイントにも注目してみてください。



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