2024年06月22日
ほの暗い洞窟を進んでいくと透き通るような青い水面が広がり、何とも神秘的な雰囲気を感じられる「青の洞窟」。世界的にはイタリアのカブリ島、日本国内では沖縄県恩納村にある「青の洞窟」が有名ですが、北海道小樽市にも、美しい「青の洞窟」があることをご存知でしょうか?
今回は季節限定で見られる小樽の「青の洞窟」についてご紹介します。
小樽の「青の洞窟」は神秘的な青い海面が魅力です。
海水の透明度が高く、海面から海底まで比較的水深が浅い傾向にあります。
洞窟の中にはところどころ空から海底まで届く光が差し込んでおり、波長の長い青い光が海底から反射して海面や洞窟内を青く照らします。
世界的に有名なイタリアにある「カブリ島」では石灰質の白っぽい海底を反射しているため、比較的明るいのが特徴ですが、北海道の青の洞窟は黒っぽい火成岩を含む海底が多く、深緑に近いブル―の光を楽しめるのが特徴です。
波の音だけが響く静かな洞内には、息をのむほど美しい青の世界が広がっています。
小樽の青の洞窟は、塩谷とオタモイの中間に位置するスポット。
実は北海道内には積丹町美国町、函館近くの知内町にも「青の洞窟」がありますが、特に道外からの観光でお越しになる皆様からは、アクセスの利便性が高い小樽市内の青の洞窟ツアーに注目が集まっています。
小樽の青の洞窟の周辺では、アイヌ語で「砂の入り江」を指す「オタモイ海岸」をはじめ、「赤岩」や「祝津海岸」、さらに冬にはトドが訪れるとされる「トド岩」など、青い海と岩場が創る絶景が望めます。
岩場の形状も各名所ごとに異なり、その違いを見比べてみるのも楽しみ方の一つです。
クルージングツアーに参加すると、現在は立ち入ることができない断崖を船の上から間近に見ることができたり、運が良ければさまざまな海の生き物や鳥たちと出会うこともできます。
GW頃から9月末がベストシーズンとなっています。
小樽の「青の洞窟」の絶景は主に3つの方法で楽しむことができます。
※費用、時間は目安で、ツアーショップによって異なります。
屋根のないオープンな船から洞窟を余すことなく堪能できる定番のツアー。
中にはカモメの餌やりやプチ船釣りの体験が楽しめるコースも。
観光船に乗り、小樽港近郊から海岸を周遊し青の洞窟を目指すツアーが一般的ですが、運航会社によっては小樽運河付近からスタートするツアーもあります。
真夏以外の海上は冷えますので一枚羽織るものを持つと良いでしょう。
・費用:一人5,000円くらいから
・時間:90分~2時間程度
小学生以上(コースによっては園児以上)のお子様がいるファミリーや友人同士・カップルにおすすめなのがシーカヤック体験です。
カヌーに乗り、近郊の海岸から片道2㎞程度のコースをパドリング(ボートを漕ぐ)して洞窟内に進みます。
シーカヤックの良いところは海面を近くに感じられるので、自然の迫力を堪能することができるという点です。
自転車の平衡感覚が取れるようであれば、比較的短時間で乗れるようになりますし、ライフジャケットを着用するため泳げなくても水に浮ければ大丈夫です。
・費用:一人7,000円くらいから(レンタル料含む)※濡れてもいい運動着などが別途必要
・時間:3時間以上(準備運動、事前講習含む)
屋根とサイドシートが装備されているので波しぶきを浴びない快適なクルージングが楽しめます。
洞窟内の小石の落石なども屋根が防いでくれるため小さなお子様やご年配の方も安心。
クルージングで外の景色を楽しむのはもちろん、船底からはガラス越しに海底を観察出来ることが特徴。
肉眼とグラス越しから見るブルーの世界の見比べていろんな角度からクルージングを満喫してください。
・費用:一人5,500円くらいから
・時間:約1時間
青の洞窟の体験コースはさまざまなツアー会社によって運営されていますので、重視したいポイントを厳選して問い合わせすると、きっとご自身に合ったコースが見つかります。
ぜひスケジュールに余裕をもって小樽にお越しになり、「青の洞窟」の心が洗われるような絶景を堪能してください。