2020年04月19日
小樽市内にある奥沢水源地は、100年近くもの間、小樽の水道水の水源として親しまれていました。ここには、奥沢ダムから溢れた水を放流するために作られた階段式溢流路(通称「水すだれ」)があり、段差のあるところに水を流すことで、水流の勢いを和らげる役割を果たしてきました。
現在では、「水すだれ」を含む奥沢水源地の水道施設としての役割は終了しているのですが、その歴史的・技術的価値の高さから、「近代水道百選」や「土木学会選奨土木遺産」に選ばれ、保存と活用方法が模索されています。
毎年雪解けの後に、「水すだれ」を眺めることができる水管橋が一般開放され、自然いっぱいの中に佇む近代遺産を間近で見ることができるようになります。今年の一般開放は、4月25日(土)にスタート予定です。流れる水、風に揺れる木々、そして鳥のさえずりなど、癒しのサウンドに囲まれた素晴らしい環境の中にありますので、気分転換にぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
※天候不良などにより、一般開放が中止される場合もあります。
詳細はこちら:
https://www.city.otaru.lg.jp/simin/sumai/suidou/r1_suikankyou.html
※写真はイメージ