水芭蕉は、比較的寒冷な地域の湿地帯などに自生している植物です。有名な「夏の思い出」の歌詞の中に出てくるため、夏の植物だと思っている方も多いと思いますが、北国では春を象徴する植物のひとつに数えられています。小樽市内にある長橋なえぼ公園の中にも小規模ながら群生している湿地があり、ここの水芭蕉の芽生えは、小樽市民が毎年楽しみにしている春の風景です。
水芭蕉には白い花びらのようなものがありますが、実はこれは葉が変形したもので、仏炎苞と呼ばれるものだそうです。実際の花は、その仏炎苞に包まれている真ん中の細長い形状の部分に穂状に集まっています。
長橋なえぼ公園では、水芭蕉の他にも色々な春の訪れを感じることができますので、ぜひ一度、春を探しに出かけてみてはいかがですか?ただ、雪解け水で歩道がぬかるんでいる場合がありますので、お出かけの際には足元にお気を付けくださいね!
※撮影日:4/9