2016年11月30日
小樽市の北西部にあるオタモイ海岸には、昭和初期から終戦直後にかけて、大リゾート地として名を馳せた「オタモイ遊園地」がありました。ブランコやすべり台等の遊具設備のほか、龍宮閣や辨天食堂といった宴会場や飲食施設、演芸場や相撲場、海水浴場などがあり、連日大勢の人で賑わっていたそうです。
特に高級料亭『龍宮閣』は、京都の清水寺を凌ぐような切り立った岩場の上にあり、広大な海を望む立地から、おとぎ話に出てくる竜宮城のようだったとも伝わっています。
戦後、残念ながら龍宮閣は火災で全焼してしまい、遊園地も姿を消してしまいました。今でも跡地へと続く歩道や門が残っていますが、崖崩れなどのために立入禁止になっていて、駐車場や観光船などからしかその面影を見ることが出来なくなっています。小樽市内にひっそりと残されている「夢の跡」ですね。
※写真は、2週間ほど前に撮影されたものです。