小樽情報
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旧第百十三国立銀行小樽支店

2020年06月10日

小樽には、「旧第百十三国立銀行小樽支店」と「旧百十三銀行小樽支店」の建物が残っています。紛らわしいですが、第百十三国立銀行が1897年(明治30年)に普通銀行となって百十三銀行に改称されたので、「第」が付く方が古いことになります。

第百十三国立銀行は、1878年(明治11年)に函館に設立され、翌1879年(明治12年)に開業した北海道初の地場銀行です。旧小樽支店の建物は、1895年(明治28年)に建てられました。

施工・設計者は不明ですが、木骨石造の平屋で、隅角部には色の異なる石が算木積み風にデザインされ、瓦ぶきの寄棟屋根には槍のような特徴的な飾りが2本付いています。当時流行していた和洋折衷様式の建物で、いわゆる”擬洋式”であるため、若干ちぐはぐな印象が否めませんが、それがこの建物の独特な雰囲気を生んでいるのかもしれません。

あまり銀行らしさが感じられない、可愛らしい小さな建物ですが、窓にはめられた鉄格子と、軒下にある連続した分銅模様のレリーフが、銀行としての面影を残しています。

業務拡大に伴って、1908年(明治41年)に近くに新築した大きな建物に支店が移転し、この建物は木材貿易商事務所や製茶会社の建物などとして利用されていました。小樽市の歴史的建造物に指定され、和菓子店「花月堂」の堺町店として利用されたのち、現在は、小樽のオルゴール専門店「オルゴール堂Ⓡ海鳴楼」の本店となっています。

店内は明るい雰囲気で、小樽でしか手に入らない海鳴楼ブランドのハンドメイドオルゴールが販売されています。

海鳴楼は、グランドパーク小樽2階にも支店があり、オルゴールやアクセサリー販売のほかに、自作オルゴールの工房コーナーも併設されています。小樽旅行の思い出に、ぜひオルゴールの制作体験をお楽しみください。

 


 

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問題三:旧第百十三国立銀行小樽支店は、現在何になっているでしょうか?
ヒント:オルゴール堂Ⓡ海〇楼(上記のブログの中にヒントがあります)

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