小樽情報
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小樽ならでは?市内の珍しい光景

2024年11月16日

「小樽といえば?」と聞かれると、運河や坂、ガラス工芸にお寿司など…さまざまな名所や名物が思い浮かぶと思います。
それだけ有名な観光スポットや見どころがたくさんある小樽ですが、今回は小樽市内で見かけるちょっと珍しい光景をご紹介いたします。

 

◆ ブルーの建物

小樽市内を探索していると、青いトタン板を使った屋根や建物が多いことにお気づきになる方も多いのではないでしょうか。

例えば、小樽運河沿いの石造り倉庫(小樽タイムズガーテン(※現在閉業))や旧手宮線の沿線など、小樽市内を見渡してみれば、このちょっとくすんだ特徴的な青色がたくさんあり、石や木で作られた建物が多い小樽において、美しい差し色の役割を果たしています。

なぜ小樽にこの青いトタン板を使った建物が多いのか、色々と時間をかけて調べてみましたが、まったく情報が見つかりませんでした。

小樽を印象付ける素敵な青色を、愛情をこめて『小樽ブルー』と呼ぶ方も。
ぜひ小樽にお越しの際には、この『小樽ブルー』を使った建物を探してみてくださいね。

 

◆ カラフルな消火栓

小樽市では、カラフルな色が塗られた消火栓をよく目にします。

過去の火災の際に、複数の消防車が同じ配水系統の消火栓を使って消火活動をしたために、水量が落ちて消火に支障が出てしまったことがあったため、消防士さんが一瞬で配水系統を見分けることが出来るように色分けしているそうです。

これは全国的にもとても珍しいものだそうで、坂が多い小樽の複雑な配水系統を瞬時に見分けるのにとても役立っているそうです。

また、消火栓の横に長い棒が立てられているのにお気づきですか?これは、消火栓が雪に埋まってしまったときなどに、消火栓の場所を見つけられるように設置されているものです。雪が多い地方ならではの工夫ですね。

 

◆ 通り抜け出来ない自動改札機

グランドパーク小樽の最寄駅「JR小樽築港駅」の隣、1つ札幌寄りの「JR朝里駅」。
三角屋根とパステルカラーの可愛らしい駅舎の中には、乗車券の自動販売機とIC乗車券にも対応している簡易自動改札機があります。

この駅舎が接している側には、札幌や千歳方面へと向かう電車が発着する2番線ホームがあり、跨線橋を渡って向かい側に、小樽方面へと向かう1番線ホームがあります。

JR朝里駅には駅員が常駐していないので、無人駅ならではの面白い仕組みがあります。小樽方面へと向かうホームにある小さな待合室の中に、IC乗車券対応の簡易自動改札機が設置されています。通り抜けすることができない自動改札機は、とても珍しいのではないでしょうか?

また、無人駅ならではの乗車駅証明書発行機も置かれています。ボタンを押すと、駅名や乗車日時などが印刷された証明書が発券されるようになっていて、IC乗車券に対応していない駅などで降りたときにも、正しい運賃が精算できる仕組みになっています。もちろん、降りた人が切符を入れる乗車券回収箱も設置されています。

JR朝里駅の付近はとても景色が良いことで有名で、ホームからも石狩湾を眺めることができます。ホーム周辺は、有志の方がいつもお花の手入れをしてくださっているので、季節毎の美しい花を眺めることができます。

 

◆ ナップランド

小樽の小学生は、通学にランドセルではなく『ナップランド』というカバンを背負って登校しています。

「坂が多く、雪も多い小樽で子供たちにもっと軽いランドセルがないか」という市内の小学校の先生から相談されたことをきっかけに、老舗のカバン屋『バッグのムラタ』が考案し1970年に発売して以降、小樽では定番の通学カバンとなり、今なお親しまれています。

ちなみに『ナップランド』とは、『軽くて手軽なナップサック』と『ランドセルの丈夫さ』といった両方の良さを取ったことから名づけられた造語だそうです。

その利便性は小樽市外にも広まり、現在は道外からの注文も増えてきているそうなので、もしかしたら近い将来小樽だけではなく、色々な地域で見られるようになるかもしれませんね。



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