2021年05月28日
多くの市町村には、それぞれ指定の花や鳥、木などがありますが、小樽の場合は何が指定されているかご存知でしょうか?観光資源にもなっている小樽市の花・鳥・木などをまとめてご紹介します。
小樽市の花には「ツツジ」が指定されています。漢字で書くと「躑躅」。北は北海道から南は沖縄まで、多くの自治体が市町村の花に指定している日本人にとってはお馴染みの花ですが、小樽では50年ほど前に公募で案を集め、選考委員によって決定されたという記録が残っているようです。
小樽では、5月から6月上旬に見頃を迎えます。街の中心部の高台にある小樽公園には約20種・約3,000本のツツジがあり、市内でツツジを鑑賞する場所としては、まず最初にこの公園をお勧めします。公園内には立派な藤棚もあり、ツツジと同じ頃に咲くので、併せて楽しめます。
また、手宮地区にある手宮緑地植物園(手宮公園)のツツジもお勧め。こちらでは青い海を背景にしてツツジが咲くので、美しい写真を撮ることができます。
いずれも桜が終わりかけた頃に、赤やピンク、オレンジなどカラフルな花を咲かせるので、小樽市民にとっては春から初夏へと季節が移り替わってゆくことを実感する花です。
小樽市の鳥は「アオバト」。夏が近づくと見かけるようになり、秋にはいなくなってしまう鳥です。海水を飲む不思議な習性を持っており、ミネラルを補給しているのではないか?と考えられているそうですが、詳しいことは分かっていない謎の多い鳥です。
名前は “青” バトですが、オスは頭から胸のあたりが萌黄色で、翼の一部がレンガ色、メスは全体的に萌黄色~オリーブ色をしたカラフルな鳥です。市の鳥ではありますが、街の中でたくさん見かけるというわけではなく、自然が多く残っている海岸エリアで夏季限定で見ることができる鳥なので、もし発見できたらとてもラッキーです。
小樽市の木は「白樺」です。シラカンバとも呼ばれ、北海道ではあちこちで見られる木です。小樽市内では、小樽公園にある白樺林や、小樽天狗山近くを通る小樽環状線から旭展望台へと抜ける道の途中にある白樺並木が有名で、いずれも「北海道らしい景色」を撮影することができるスポットです。
白樺は、ダケカンバとよく似ています。見分け方は、幹の樹皮がめくれて赤茶色く、枝が白っぽいのがダケカンバで、幹が白く、枝が黒っぽいのがシラカンバ(白樺)です。また、白樺の幹には楔を打ったような黒っぽい模様があるのも特徴です。
爽やかな印象の白樺ですが、実は北海道では花粉症のアレルゲンとしても知られています。杉や檜が少ない北海道では、白樺の花粉アレルギーに苦しんでいる方が多いので、花粉が飛散する春先は要注意です。
小樽市指定の魚はありませんが、小樽と言えば「鰊(ニシン)」と「蝦蛄(シャコ)」が有名で、それぞれに関連イベントが開催されるほど、小樽にとっては大切な漁業資源です。
鰊は小樽の発展とは切っても切り離せない魚で、かつては春先2-3ヶ月の漁で1年暮らせるくらいの収入になったとか、「鰊御殿」と呼ばれる豪邸が建つほど大漁だったとか、小樽ドリームが正夢になったようなお話がたくさん残っています。
また、シャコも小樽の味覚として有名です。小樽のシャコは大ぶりでコクがあると言われていて、年に2回(春と秋)漁が行われるときには、それに合わせて「しゃこ祭り」も開催され、多くの人が集まります。
※今年の開催状況については、小樽市のホームページ等でご確認ください。
市政施行50周年を記念して作られた「小樽市民の歌」。詩は公募されたものに選考委員が補作する形で作られ、北海道出身の八洲秀章が作曲しました。
小樽市民でも知らない方が多いのですが、軽快なワルツ調でありながら、壮大な雰囲気のある曲ですので、ぜひ一度こちらから聞いてみてください。
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020120700893/
小樽の姉妹都市は3か所あります。
◆ナホトカ(ロシア)
1966年(昭和41年)に姉妹都市の調印が行われたロシア沿海地方にある人口は約14.5万人の港湾都市。小樽市とは、日本海を隔てた場所にあり、対岸貿易の振興を図るとともに、経済面・文化面での交流も促進し、友好親善を目指すために姉妹都市提携しました。
◆ダニ―デン(ニュージーランド)
スコットランドからの移民によって開拓されたニュージーランド南島にある人口約13万人の街で、ニュージーランド最古の大学「オタゴ大学」もある学園都市としても有名です。小樽港がラム・マトンの輸入港の指定を受けたことをきっかけに、駐日ニュージーランド大使館からの紹介を受けて1980年(昭和55年)に姉妹都市になりました。
◆ソウル特別市江西(カンソ)区(韓国)
ソウルにある25ある区の中の1つで、人口約57万人。日本人には金浦空港があるところと言えば、おなじみかもしれません。民間交流が発展し、2010年(平成22年)に正式に姉妹都市提携をしました。
姉妹都市交流を通して海外への興味と感心、理解を深めてゆくことは、街の国際化にとっても大切なことです。グランドパーク小樽としても、今後も交流促進に積極的に寄与してゆきたいと思います。