2022年03月07日
小樽観光といえば、ガラス工芸を思い浮かべる人も多いはず。
小樽でガラス細工が盛んになったのは1900年頃の漁業がきっかけといわれています。
当時の小樽ではニシン漁が栄えており、夜間の漁に使用する石油ランプやガラス製ブイ(浮き玉)といったガラス製品の製作も年々増加しました。
時代の流れとともに、石油ランプやガラス製ブイはプラスチック製の製品に代わっていきましたが、精巧な技術はガラス工芸に受け継がれ、今や小樽観光の王道の一つにまで成長しています。
小樽には実際にガラス工芸制作を体験できる施設がたくさんありますので、そのいくつかの特徴をご紹介します。
ガラス工芸品は、割れやすいイメージですよね。
反面、そのはかなさや繊細な光の反射には心が洗われると感じる人が多く居ます。
「繊細だから大切に扱う」ガラス工芸品は、旅の思い出を凝縮して持ち帰ることができると長年人気のお土産品に進化してきました。
そんなガラス工芸品を自分で制作できる「ガラス工芸制作体験」は2~30分程度でファミリーでも参加できるものから、半日がかりの大掛かりなものまで種類豊富です。
ガラス工房によっては一日の受付人数に上限がある場合や予約が必要な場合もあります。
また、吹きガラス体験などで熱を帯びている制作物は、体験時間以外にも冷却時間が必要です。(時間に余裕のない場合は有料で送付してもらえる工房もあります)
気になる工房があったら、体験内容の詳細についても事前に電話確認してみるのがおすすめですよ。
小樽のガラス工房で制作体験できる、代表的な工芸品には次のようなものがあります。
初めてのガラス制作体験におススメなのが「とんぼ玉」です。
ガラス部分が1センチ程度でキーホルダーや根付として気軽に持ち帰れる大きさであり、浮き玉のように比較的強度があります。ガラスをバーナーであぶりますが、作業中は講師が対応しますので、小学生程度のお子さんがいるグループでも安心して制作できます。
とんぼ玉より少々難易度の高い、「フュージング」は色ガラスにビーズやガラス片などを専用の溶電気釜で溶かしこみ、箸置きやアクセサリーを制作します。ある程度は自分の思うデザインで制作できますが、色ガラスとガラス片などが偶然生み出す自然の色合いがとてもキレイだと人気も急上昇中です。
既成のガラス製品(グラスや灰皿など)に特殊な砂を吹き付けて、模様をすりガラス状に吹き付けます。体験コースでは主に工房が用意したカッティングシートをもとに模様をデザインしていきます。作業時間には個人差があり、できるだけ多めに時間見積もりをしておくとよいでしょう。
ガラス制作体験といえば、これですよね。
熱々のガラスにお客様自身で息を吹き付け、グラスや一輪挿しなどを制作できます。息の吹きかけ方によって色味やデザインも変わり、同じものが二つとないのも魅力です。
工房の中は高温であり、冬の体験時には気温差で体調を崩さないよう、温度管理のできる服装で体験するのが理想です。体験後半日以上の冷却期間が必要ですので、旅程の最初に体験しておき、完成品は翌日以降に受け取るか、後日郵送してもらうことになります。
そのほか、ステンドグラス制作体験などもありますが、こちらは上記の体験よりも時間が多めにかかりますので旅程に余裕のある人はぜひ体験してみてくださいね。
小樽市内で一番わかりやすい場所にあるのは、小樽駅付近の工房です。
小樽駅から徒歩約10分~12分程度で行ける小樽市堺町付近には「北一硝子」などのガラス工房や観光名所がたくさんあります。
体験できる工房を小樽市のサイトでも紹介していますので、併せて確認してください。
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2021031500107/#craft