小樽情報
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7年ぶりに一般公開中★旧寿原邸

2020年08月30日

小樽港を見下ろす高台に、水天宮の北側に隣接して建つ木造2階建ての建物です。

元々は、大正元年(1912年)に、雑穀相場で巨額の財産を築き、海外の相場にも影響を与えて「小豆将軍」と呼ばれていた越後出身の実業家・高橋直治氏の邸宅として建てられました。高橋直治氏は、小樽初の衆議院議員・貴族院議員としても活躍しましたが、大正15年(1926年)に任期途中で死去しました。

その後、この建物は寿原外吉氏の自邸として改築されました。寿原外吉氏は、小樽商工会議所会頭などを務めた小樽を代表する実業家で、科学技術の振興を図って設立された公益財団法人寿原記念財団は、現在まで数多くの研究活動を支え、北海道における科学技術の振興と発展に寄与しています。

旧寿原邸は傾斜地の高低差を活用し、3つの建物が段々に連なるように建てられており、それぞれの建物に対して趣の異なる庭が配されている数寄屋風建築です。和室、洋室、石蔵など、全9室。特に、上段の建物(和室)に面した日本庭園と、建物から垣間見える小樽港の眺めが秀逸です。

昭和60年(1985年)に寿原外吉氏が亡くなった翌年、遺族が小樽市に寄贈しました。小樽市の歴史的建造物に指定された後に一般公開されていましたが、平成25年(2013年)から老朽化のため閉鎖されていました。平成29年(2017年)に改修工事が行われ、民家再生を行うNPO法人が保全事業を請負いながら活用事業をすすめ、今年(2020年)7年ぶりに期間限定で無料一般開放しています。

今回の一般開放は10月10日(土日祝日限定)までなので、ぜひ期間中に一度足を運んでみてください。

ちなみに、この建物の2階洋間と3階広間は、映画「ラブレター(平成7年/1995年)」でも使われていますので、映画を見た後に訪れると一層楽しめます。

 



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