2023年05月29日
「海の街・小樽」を堪能したいなら、祝津(しゅくつ)エリアにも足を延ばしてみると、街の中心部やグランドパーク小樽の周辺とは違った小樽を発見できます。
小樽といえば「運河」「坂」などを思い浮かべる人が多いと思いますが、夏になるとクルーズなどのマリンアクティビティが楽しめたり、おいしい海産物が味わえたり、「海の街・小樽」がより魅力的になります。
今回は小樽の海エリア・祝津の4つのポイントをご紹介します。
週末になると地元のファミリーやカップルでにぎわう「おたる水族館」。小樽近郊の海に実際に生息する海獣たちから、ホッケや紅サケなどの身近な魚まで、多種多様な海洋生物が飼育されています。
特に、大きなエイやサメなどを中心に、大型水槽の中を優雅に泳ぎ回る生き物たちを見ることができる「海のパノラマ回遊水槽」や、世界的にも飼育数が大変少ないネズミイルカがいる「ほのぼのプール」は必見!
イルカのスプラッシュを浴びることもある迫力満点のショータイムも人気です。濡れたくない人は中間より後部に座ることをおすすめします。また、実際の海を仕切り飼育スペースとして活用している海獣公園では、トドやアザラシ、ペンギンのショーも楽しめます。
小樽水族館については、こちらのブログでもご紹介しています。
▶おたる水族館へ行こう!
祝津は「漁師町」として栄えた地域でもあります。明治後期にはニシン漁が最盛期を迎え、各網元は「鰊御殿(にしんごてん)」と呼ばれる豪邸を競って建てました。
中でも「旧青山別邸」は特に有名で、当時の東京都内にある有名デパートが50万円で建築された時代に、青山氏が30万円もの大金をつぎ込んで建築された別荘で、平成22年(2010年)には登録有形文化財にもなっています。
小樽貴賓館(旧青山別邸)については、こちらのブログでもご紹介していますので、ぜひお読みください。
▶にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)
一方、「小樽市鰊御殿」は、明治30年(1897年)に積丹半島の南側の付け根にある泊村に7年もの歳月を費やして建てられたもので、当時の原型をほぼ留めた状態で小樽に移築された文化財です。近年では人気漫画・アニメの『ゴールデンカムイ』に登場し、注目を集めています。
小樽市鰊御殿については、こちらのブログでもご紹介しています。
▶歴史と絶景★小樽市鰊御殿
おたる水族館から徒歩で10分ほど上り坂を歩くと、小樽の海を一望できる「祝津パノラマ展望台」があります。日和山灯台の先を観光船や漁船などが行き交う様子や、大海原と夕日との美しいコントラストなど、季節や時間帯により多様な海の景色が楽しめます。
日和山灯台は明治16年に初点灯された歴史ある灯台で、140年もの間、小樽の海上を照らしています。開設当初は木造の白い灯台だったそうですが、今ではコンクリート製に改築され、吹雪の日でも見やすいようにと、赤と白の横縞のデザインになっています。雪のない季節は敷地構内が一般公開されているので、灯台の近くまで行くことができます。
夕日のビュースポットとしても有名で、大海原と夕日との美しいコントラストなども楽しめるので、ぜひお天気の良い時に訪れてみてください。
さらに「祝津パラノマ展望台」からは、冬の時期になると野生のトドが上陸することで知られる岩礁の「トド岩」を見下ろすことができます。見る角度によっては、この岩礁自体が、横たわったトドが頭をもたげた形に似ているとも言われています。
運が良ければ、ウォーッという太い鳴き声を響かせるトドの大群に会えるかもしれませんよ。
さらに小樽の海を身近に感じたいなら「海上観光船」がおすすめです。小樽運河の近く「小樽港第3埠頭」と祝津を結ぶ航路などがあり、荒々しい岩肌や透き通った海、カモメなどの生き物が生活する姿を眺められます。
祝津航路のほかに、赤岩航路やオタモイ航路もありますので、予算やスケジュールに合わせて取り入れてはいかがでしょうか?
◆海上観光船についてのお問い合わせ
小樽観光振興公社
http://otaru-kankousen.jp/
地元の美味しい家庭料理に巡り合いたいなら民宿の食堂が一番。浜の漁師を支えた、温かい「おふくろの味」が、観光中の海風で冷えた身体に沁みわたります。
特に人気の高いお店は「青塚食堂」です。ここには、焼き魚定食や海鮮どんぶりはもちろん、生の海産物が苦手な人におススメのメニューもあります。また、夏場には店先で「焼き貝」や串にささった「焼きニシン」も食べられます。
青塚食堂へのアクセス
小樽市祝津3-210 (おたる水族館バス停から約1分)
10:00~21:00 (L.O.19:00) 不定休
おたる水族館の敷地内にある小型遊園地「祝津マリンランド」。観覧車(休止中)やゴーカートなど、色々な乗り物がお手頃価格で楽しめます。
水族館見学と併せて楽しめるアクセスの良さと海が見える開放感も人気のポイントですが、何よりもレトロ感あふれる乗り物たちがおすすめ。大きな船型の乗り物が前後に大きく揺れるバイキング、素晴らしい景色が楽しめる観覧車(休止中)、高いところにあるレールの上をのんびり周遊できるサイクルライダー、飛行機や恐竜などを模した乗り物に乗れるスカイランドなど、どれもこれも昔懐かしいものばかり。しかも、100円~300円という料金で楽しめるのも嬉しいですね。
お子様が楽しめるのはもちろん、親世代・祖父母世代も子供時代を思い出しながら懐かしさと共にエンジョイできる遊園地なので、ぜひおたる水族館にお出かけに折りにでも立ち寄ってみてください。
※身長制限のある乗り物もありますので、事前に確認の上でご利用ください。
※画像は少し前のものなので、既に撤去された乗り物が写っております
祝津エリアは、グランドパーク小樽のある小樽築港エリアとは違った「地元の生活と密着している」雰囲気があるので、ぜひお時間のある時にゆっくりと訪れてみてください!