2018年03月15日
小樽市内には現在8か所の市場があるのですが、中でも最も古い歴史を持つ「手宮市場」が、今年3月31日で閉鎖されることになりました。店舗数の減少に伴い、1店舗あたりの経費負担が大きくなってしまったことが主な要因とのことですが、101年もの歴史がある市場が閉鎖されてしまうのは、とても寂しいニュースです。
手宮市場は、1917年にこのエリアが石炭の積み出し港として栄えていたことに着目した行商人達が店を開いたことに始まり、その後は道内各地から集まった行商や近所の買い物客などで賑わいました。1994年に現在の建物に建て替えられた時には、16もの店舗が入居していたそうですが、近隣に大型スーパーが開店したことに伴う買い物客の減少や後継者不足などの理由から徐々に店舗数が減ってゆき、現在は4店舗を残すのみとなっていました。
市場の良さは、店主と客が会話をしながら買い物ができるところですが、そういうコミュニケ―ションが楽しめる場所が減ってしまうのはとても残念です。入居している4店舗のうち3店舗は、市内にある他の市場で営業を続けるそうなので、時には市場に足を運び、小樽に深く根付く市場文化に触れてみるのもいいですよ。
手宮市場では、3月最後の週(3/26~31)に閉店セールが開催されるので、ぜひ最後に手宮市場にも足を運んでみてはいかがでしょうか?