小樽には昔ながらの銭湯がたくさん残っています。今日はその中から、レトロな外観が目を引く「小町湯温泉(こまちゆおんせん)」をご紹介します。
“温泉”と謳うだけあって、小さいながらも天然温泉です。入口には「ラジユーム自然温泉」とありますが、実際はナトリウム硫酸塩 炭酸水素塩泉を薪を使って窯で沸かしているそうで、柔らかなお湯が身体の芯まで温めてくれます。効能がたくさんあり、神経痛や関節痛、冷え症など、色々な症状に効果があるそうです。
明治の開業で、現存する銭湯としては北海道最古と言われ、全国的にも屈指の歴史ある銭湯です。
現在の建物は昭和初期に建てられ、中には当時のままの番台や木の下駄箱などがあり、時代を感じさせる体重計やマッサージ機、年季の入った脱衣籠が現役で活躍しています。高い天井がある浴室内には、真ん中に浴槽があり、ホースの無い壁付きのシャワーや旧式の蛇口など、各所にレトロ感があふれています。
近年では、銭湯を利用する人も減っているようですが、小町湯温泉は昭和レトロな雰囲気の中で入浴が楽しめる貴重な場所です。地元の方も、観光でお越しの方も、ぜひ一度足を運び、小樽ならではの歴史ある銭湯を体験してみませんか?
小町湯温泉
住所:小樽市信香11-4 TEL:0134-22-2602
営業時間:11:00〜22:00(金曜日は12:00~22:00)
定休日:月曜日
料金:大人440円 中人(6-12歳)140円 6歳以下 70円
グランドパーク小樽からは車で約5分です。
徒歩の場合は20分くらいが目安です。
※銭湯内部は許可をいただいて撮影したものです