2018年05月30日
グランドパーク小樽から眺めることができる海側の景色の中には、眼下に小樽港マリーナ、その向こうに広大な石狩湾のパノラマビューが含まれます。
ただ、その開放的な眺めには、たくさんの魅力的なスポットが含まれています。1つ1つを丁寧に見てゆくと、時間が経つのも忘れるほどの楽しさがあります。
グランドパーク小樽の目の前に広がる小樽港マリーナ。1990年に、海上係留を主目的とした国内最大級(当時)のマリーナとしてオープンしました。ヨットやボートの定期保管を目的とした係留施設ですが、「海の駅」にも指定されているためビジター利用も可能で、ショップやカフェ、シャワールーム、コインランドリーなど、海のレジャーをサポートする施設が併設されています。また、小樽の海上観光を楽しんでいただけるクルージングコースも各種用意されているほか、各種レンタル、マリンイベントの開催など、海洋リクリエーションの拠点としても使われています。
小樽港マリーナは、小樽市民が水辺に気軽に近づくことができる階段状のプロムナードが設置され、明るい小樽の海のイメージを創出しているとして、小樽市の「第5回小樽市景観賞」を受賞しています。
こちらのページでは、小樽港マリーナについてさらに詳しくご紹介しています▶グランドパーク小樽前にある小樽港マリーナ
客室から見える左側の防波堤・通称「北防波堤」は、「港湾工学の父」と呼ばれる廣井勇により建設されたもので、独特の傾斜ブロック工法を採用した日本初の外洋防波堤です。110年以上を経った現在も、小樽港第一線防波堤としてその機能を果たしており、「土木学会選奨土木遺産」や「北海道遺産」にも選定されている貴重な防波堤です。
北防波堤のさらに向こうに、少し突起した岬「茅柴岬」があります。ここは、下層は流紋岩、上層は安山岩でできている珍しい地層で、北海道地質百選にも選ばれています。この辺りから奥は、『ニセコ積丹小樽海岸国定公園』に指定されているエリアなので、グランドパーク小樽の客室からは、国定公園の一端を眺めることができます。
西にある積丹岬から北にある雄冬岬にかけて南東方向に湾入しているエリアで、両端には複雑な海岸線が続く景勝地や良港、湾奥部分は遠浅のため海水浴場などがあります。サケやカレイ、イカ、ホッケ、エビ、ソイなどが獲れるほか、春の小樽はシャコの水揚げで賑わいます。また、かつてはニシン漁も盛んで、小樽の発展にも大きく寄与しました。一時期ニシン漁がほぼ途絶えてしまったこともありましたが、近年では再び群来と呼ばれるニシンの大群が見られるようになりました。
石狩湾では極稀に、建物や島のようなものの虚像が見える現象が発生します。「上位蜃気楼」と呼ばれる蜃気楼の一種で、上層に暖かい空気があり下層に冷たい空気がある場合に、その境界を通る光が凸状になるため、遠くにある景色の一部の上に虚像が重なって見えるそうです。この蜃気楼を、昔の人は不思議な現象として「高島おばけ」と呼びならわしていたそうです。
北西に向かって建つグランドパーク小樽の海側客室からは、日の出の位置が一番北側に移動する夏至の頃を中心に、石狩湾の日の出を見ることができます。6月前後は早朝3時~4時台が日の出の時刻なので、お天気が良い時にはかなり早起きをして日の出を見ることになります。朝焼けに映える舟影や防波堤に立つ釣り人のシルエットなど、朝日とともに楽しめる早朝ならではの海景色はとても美しく、一見の価値があります。※冬季は日の出の位置が南の方に移動するため、お部屋からの日の出鑑賞ができなくなります
天気の良い日にちは、石狩湾を挟んだ対岸に、増毛方面の山々を眺めることができます。増毛山地の最高峰・暑寒別岳は標高1,492mで、豪雪地方にあるため晩春まで山の残雪を見ることができます。小樽の海の景色は夏が最も美しいとご紹介することが多いですが、石狩湾の対岸の眺めは、山々の雪が陽光を浴びてキラキラと煌めく冬が最もおすすめです。
また、お部屋以外にもグランドパーク小樽から美しい景色が望める場所がございます。
挙式の時間帯が夕方になるとき、気象条件が合えば、綺麗な夕景を眺めながらのセレモニーが叶います。夕焼け色の空と海を見ながら結婚式を挙げることができたら、一生忘れられない思い出になりますね。
夕焼けはみるみる色が変わって、あっという間に暗くなってしまうので、なかなかタイミングを合わせることは難しいですが、夕方6時から披露宴を開くカップルの場合は挙式がちょうど5時頃に執り行われることが多いので、3-4月と9-10月は夕焼け色に包まれたセレモニーに出会えるチャンスが高いと言えます。
方角的に、グランドパーク小樽のチャペルからは太陽が沈むところを見ることはできませんが、夕焼けは頻繁に見ることができます。意外にも快晴の日はあまりきれいな夕焼けにはならないことが多く、逆に、空に雲が出ている日の方が、空が綺麗に染まります。これからの季節は、秋らしい鱗雲や羊雲、すじ雲が出やすいので、美しい夕焼けに出会えるチャンスが多くなります。
他にもシーサイドレストラン「テラスブラッセリー」や「マリーナバー&レストラン」からは、海を一望できるので、ぜひ日没時間をチェックして、綺麗な夕焼けを眺めながらのディナータイムをお楽しみください。