小樽情報
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小樽ってこんなところ① 小樽の場所・周辺・概要

2021年05月19日

日本有数の観光都市・小樽。毎年発表される市町村別の魅力度ランキングでも、函館、札幌、富良野と共に常に全国の中のベスト10に入り、競争が激しい北海道内でも必ず旅先の候補にあがります。

しかし、小樽と言えば小樽運河や寿司のイメージが先行している一方で、実際にはどんな街なのかあまり良く知られていません。

そこで、人気の街・小樽について、旅行に役立つ情報も加えながら、数回に分けて詳しくご紹介します。

 

◆小樽ってどこにあるの?

地図上では、北海道の西部に位置している小樽市ですが、九州の2倍以上の面積がある広い北海道は、他にもいくつかの方法でエリアを区分しています。北海道を旅行する際には、その区分や呼び方を覚えておくととても便利です。

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後志:
北海道を14の行政区画「振興局(旧・支庁)」に分ける場合は、小樽は後志総合振興局に含まれます。後志は難読地名のひとつで、「しりべし」と読みます。後志には小樽市の他に、リゾート地としても有名なニセコ町や留寿都(ルスツ)村、積丹町、余市町などが含まれます。小樽は後志の中では唯一の市で、後志の総人口・約20万のうち、その半分以上を小樽市が占めているのですが、後志振興局のオフィスは倶知安町に置かれています。

後志は山海の幸に恵まれた食材の宝庫で、このエリアを旅する際には四季折々に「後志産」の食材をたっぷりと味わうことができるため、グルメ旅行には最適なエリアと言えます。

道央:
北海道民が、ざっくりと北海道を区分する際には、よく「道央」「道南」「道北」「道東」という呼び方をします。この場合、小樽は「道央」に含まれます。地図上の真ん中にあるわけではありませんが、道央は主に札幌を中心とした北海道経済の中心的役割を果たすエリアを指し、北海道の人口の約6割を占めています。

広い北海道は、一度で全エリアを周遊することはほぼ不可能なので、2-3日の旅行をする際には、なるべく「道央(札幌・小樽)」「道南(函館)」「道北(旭川)」「道東(釧路・帯広)」の各エリア内で旅のルートを計画すると、無駄な移動も少なく、時間を有意義に使うことができます。

札幌圏:
小樽は札幌と隣り合っているため、「札幌都市圏(札幌圏)」に含まれます。北海道の交通網は、札幌を中心に電車やバスの路線が発達しているので、通勤・通学でたくさんの人が小樽から札幌に通っています。交通の便が良いので、このエリア内の旅行は移動がとても楽です。

その他、地方裁判所や気象台、自動車のナンバーフレート、NHKの支局の区分も、小樽はすべて「札幌」に含まれますので、札幌と小樽は緊密な関係にあります。札幌に滞在しながら小樽に日帰りでお越しになる方も多いのですが、自然豊かな小樽に滞在しながら札幌などに日帰り観光にお出かけになるのもお勧めです。

 

◆小樽の周りには何があるの?

周辺の自然環境:
小樽は北に石狩湾、東西と南は山に囲まれています。石狩湾は、西端の積丹岬から北側に位置する雄冬岬までの間の日本海に面した大きな湾です。石狩湾の両端は山が海に迫っていて断崖などが連続していますが、湾の奥は石狩平野から続く遠浅の砂浜が広がっているため、小樽ドリームビーチなどの海水浴場が多数あります。

グランドパーク小樽のレストランや海側の客室、海が見える宴会場などからは、石狩湾の東側(小樽の茅柴岬付近から雄冬岬付近まで)を一望することができます。

また、小樽は南に街のシンボル・天狗山があり、他にも於古発山、朝里岳、春香山など、登山やスキーが楽しめる山々に囲まれています。グランドパーク小樽の山側の客室からは天狗山を見ることができ、特に冬季は雪景色の中に灯りが映え、大変美しい夜景が楽しめます。

隣接自治体:
小樽市は4つの市町村と接しています。東側には約200万の人口を抱える北海道の中心都市・札幌があり、多くの小樽市民が通勤通学や買い物などで札幌へ出かけます。また、石狩市とは石狩湾新港で接しており、他にニッカウヰスキーや果樹園で有名な余市やキロロリゾートを有する赤井川村とも隣り合っているので、周辺の市町村を含めた旅行計画もお勧めです。

 

◆小樽の街の概要は?

人口:
2021年4月末現在、小樽市の人口は約11万人。1960年代の最盛期には20万人近い人口があったことを思うと、この半世紀に渡り急激に人口が減少したことが分かります。生産年齢人口が減り続けている上に、65歳以上の老齢人口が40%以上を占めていて、進学や就職で転出する数に加え、自然減が人口減少に拍車をかけています。ただ、生まれてからずっと小樽に住んでいるというお年寄りも多く、それだけ魅力的で住みやすい街であるとも言えます。

気候:
小樽の気候は亜寒帯湿潤気候に分類されます。夏の最高気温はだいたい25℃前後、冬の最低気温が-5度前後。1年を通した気温差は大きくないものの、冬の積雪量は北海道内でも多い方だと言えます。春から夏にかけては、雲海や蜃気楼などの自然現象も発生しやすいので、観光で訪れる際にもし機会があればぜひご覧ください。

観光に役立つ小樽の気候&服装アドバイスについては、こちらのページでご紹介しています。
https://grandparkotaru.com/otaru-information/climate-clothes/

▶第2回「小樽の地形と観光スポット」につづく



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